題名 :97’耐寒ツーリングその壱
日付 :1997/11/3
時間 :午前4時30分頃
被験者:YAMA
天候 :快晴
場所 :千葉県習志野市サンペテック活力ラーメン前
乗車種:HONDA X4
被害 :エンジンガード損傷、タンク微少へこみ、マフラー摩耗など
内容 :
あれは忘れもしない初めてのツーリングでした。二輪部での最初
の活動でもありました。部活に入ったのは2週間ほど前でした。何
度もたずねて誰一人いなかった二輪部の部室。木曜に行けば人がい
るらしいと聞き、入部を希望するために木曜日に作戦決行。作戦は
見事に成功。二輪部に入りました。それが10月の20日くらいだっ
たと思います。その席で
「あっ11月の3、4あいてる?ツーリングがあるんだけど…」
「はい、是非!」
今考えるとこれがすべての始まりでした。
当日、早朝4時集合だったので3時半頃集合場所に行きました。
学校の校門前にバイトでいけない先輩が一人たたずんでいました。
その横顔はなにかさびしそうでした。「おはようございます!」と
いうわたしの言葉に先輩は全力で近づいてきていとこと「さみ〜!
」。づついて「なんで行かない俺がきてていく人がこね〜んだよぉ」
…そんなこといわれても…。そして全員が集合しました。これから
峠を攻めに行くといわんばかりのバイクの中になぜかX4が…。そ
んなことはいいとしていよいよ出発です。
先頭はCB1000SFでした。つづいてVFR、CBR400
RR、そして私、後ろにCB−1、YZF750SP、RVF、C
B400?でした。
みんな意気込んでいました。最初から飛ばしました。「ツーリン
グってこんなに飛ばすものなのか!」とびびりました。そして「そ
れじゃ、おれも!」っとおもった1秒後…。全開で加速していたは
ずの前の方が、全開でブレーキングしてるじゃないですか!まえの
信号も赤!私もブレーキングしましたが、まだ1kmも走っていな
いのでタイヤも暖まっていません。おもわくどうりロック。これは
予想の範囲内、しかし…道路が心なしか右に曲がっているではない
ですか。ブレーキングをしたままでは曲がれないと思った私は、ブ
レーキを解除し曲がろうと…すでに時遅し…。左のステップおよび
マフラーがエンセキに乗り上げはねっかえしで右に転倒。エンジン
ガードから火花を散らしつつ数十メートル移動しました。後、後方
の方はこれを「…きれい…」と絶賛しました。こけてる私のほうは
それどころではなく、最後までがんばっていたのであしが挟まって
しまいました。「こけたなぁ!」とおもったそのあと頭に強い衝撃
を感じました。この時は地面にでも打ったのかと思っていました。
横たわる世界。
先輩の声。「大丈夫か!?」。思いどうりに動かない体…ん?思い
どうりに動く?
動かないのは足だけか?あ〜一回も倒したことなかったX4がぁぁ
ぁ。ショックでした。その後足はX4と地面の間に挟まっていただ
けだと判明。先輩にX4を起こしてしもらい、無事救出されました。
バイクはエンジンガードのおかげで大きな損傷もなく、ツーリング
も続けられそうです。奇跡的に体には何の異常もなく借りていたオ
ールウェザージャケットが多少破けたぐらいですみました。バイク
をチェックをしていた私の背筋を凍らせたのは先輩の一言。
「おい山崎、大丈夫か?」
「あっ大丈夫です。」
「首とか大丈夫か?」
「ぜんぜん大丈夫です。」
「あっそれとガムテープ持ってないか?」
「あっ持ってきてますよ。」
「ちっと貸してくれ。」
「はい。えっと…。どこか徴し悪いんですか?」
「…ん、うん…、なんか引いたみたいだから…」
「えっもしかしてX4あたっちゃいました?」
「いや…山崎の頭引いた…」
「……」
「……」
「あたまって…」
「多分…」
いそいでヘルメットをぬいで、見てみるとそこにはスリップマーク
に酷似した黒いゴム質も様なものが…。いっきに血の気が引きまし
た。ヘルメットを観察していると右側の塗装がぼろぼろとはげてい
ます。ヘルメットをすった覚えはありません。いや、それは塗装で
はなくヘルメット自体です。その亀裂の根元には…ブレーキディス
クが突き刺さったような後が…。
「ガムテープ借りてくよ。」
「…あっ、はい…」
もしかしてあの時の衝撃は…。そうです。こけたあと後列を走って
いたYZF750SPがわたしの頭部をひいていたのです。しかも
このライダーは「メーター読み300kmだす男」を異名に持って
いる先輩でした。のちにきいた感想は
「殺ったかとおもった」
だそうです…。
わたしは「きょうは楽しいツーリングだぁ!」と無理に言い聞かせ、
この恐怖を克服するのでした。
〜その弐につづく〜
教訓 :
1.タイヤがあったまっていないときにはすぐにロックするので注
意!
2.エンジンガードは是非つけよう!
3.こけた後はヘルメットを見ないようにしよう!特に黒いゴム質
が付着していたら要注意!自分の胸だけに秘めて置こう。
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