題名 :ああ…9R
日付 :1999/03/07(日)
時間 :午前9:50頃
被験者:ZX−9R
天候 :曇り
場所 :神奈川県足柄郡宮上774-1 椿ライン
乗車種:’99 ZX−9R
被害 :ライダーは両大腿部裏側裂傷、右膝を5針縫った!
愛車は約70万!!ほどかかるらしい
内容 :
あの日は朝から雨のぱらつくいやな日だった・・
なにかいやな予感がしつつ俺は愛車’99 ZX−9Rに火を入
れた。この5時間後まさか愛車の火が消えようとは夢にも思ってい
なっかた。
俺たちは小雨を気にせず一路伊豆を目指してアクセルを開け続け
た。時折メータは200km/hを越えるがその瞬間がなぜかやけ
に気持ちいい。西湘バイパスの国府津西PAで遅い朝食をとる。そ
のとき朝でかける前に感じたいやな予感がまた頭をよぎった。しか
し俺の心はこれから始まる峠道に踊らされ瞬く間にいやな予感は消
し去られた。
ついに始まった。ターンパイク・・ここは120km/h平均で
走る高速コーナーが多く俺の好きな道のひとつである。一つ、二つ
とコーナを抜け俺と9Rの一体感をさぐる。「よし!」9Rの鼓動
を体全体で感じつつアクセルを大胆に開け始める。ひとたびアクセ
ルをひねれば143馬力のモンスターは猛然と斜面を駆け上がる。
じつは9Rで本格的に峠を走るのはこれが始めてでこれが後の悲劇
を生んだ原因であるのかもしれない。
ターンパイクを上り大観山PAで全員の安否を確かめ椿ラインを
下り始めた。ここはターンパイクとは違いヘアピンの多い低速コー
ナーが主で自分の中では高速コーナーのイメージを完全に振り払っ
たつもりであった。いくつかのゆるいコーナーを抜け前の遅いバイ
クを2.3台パスした次の瞬間である右のヘアピンが目の前に現れ
俺はとっさにブレーキに手をかけた。2つの6ポットキャリパーは
一気にバイクの車速を落としコーナーの内側に向けて緩やかにバイ
クが傾きかけた。しかし車速は十分に落ちていなかったのである。
俺は心の中で
「もっと倒せば曲がれる」
そう直感しバイクをさらに倒した。
長年の経験が不思議とあわてることなく冷静な判断を下したので
ある。しかし次の瞬間俺は天を仰いだ。リアタイヤはグリップを失
い9Rは火花を散らしながらガードレールに向かって滑っていった。
「やってしまった」
と、思うと同時に俺の体にも激しい衝撃が襲ってきた。9Rは崖ぎ
りぎりに止まり激しい水蒸気とともにその火が消えた。俺は自分の
体の痛みより9Rに対する謝罪の気持ちでいっぱいだった。
教訓 :
1.3月とはいえまだ路面温度が低い!
2.いきなり倒し込むとリアのトランクションが抜けてしまう
3.スローイン、ファーストアウト!!
P.S 今回の事件に巻き込まれてしまった千葉工大二輪部の皆様、
誠に申し訳ありませんでした。
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