【D70】 |
|
D70本体(レンズキットで買いましたがレンズはすでにドナドナです)
(2004年4月末新品購入)
【購入小話】
新しい趣味を求めていたところ、1.アジア放浪時の写真を眺めていて楽しかった。2.兄がE-1をつかっていた。3.デジタル一眼なるものが最近すばらしいらしい。4.コンパクトデジカメしか使ったことの無かった私は光学ファインダーのすばらしさにやられた。という諸所の事情によりカメラを10年計画の趣味としてはじめることを決意。
実はCanonのEOSKissDigitalと相当迷ってましたが、店頭でキットのレンズの質感の差でD70に一気に傾きました。その後、いろいろ調べていくうちに自由度がありそうなのでこちらを購入。操作系をアレンジしたい自分の性格からいって正解だった模様です。
これまで街のりをしていたHONDAフォルツァSをうっぱらってヨドバシカメラ千葉店にて購入。フォルツァよ…おまえは重すぎの上非力すぎた…あたらしい主人の下で元気にやってくれ…。
【所感】
すこぶる快調。こいつのおかげで写真の楽しさがなんとなくわかってきました^^。ミラーアップができないなど、最近では細かいことがきになりはじめましたが値段を考えれば上々の出来。購入時レンズキットで約15万円だったが、現在は本体のみで10万円をきる模様。もはやハイエンドコンパクトデジカメが売れるのか心配。
【長所】
・起動、記録画像のプレビュー、メニュー操作すべてが俊敏で快適
・入れやすい電源スイッチ
・ひたすら撮影できるスタミナバッテリー
・コンパクトデジカメにはもどれない光学ファインダー
・その他多数ありすぎて書ききれない
【短所】
・リモコン受光部が前面にしかない
・ミラーアップ撮影が出来ない
・ファインダーが右に微妙に傾いている気がする
・今のところこれ以外ほとんど思いつきません…
【まとめ】
まさに、この手のデジタル機器はほしいと思ったときが買いです^^。さっさと手に入れてがんがん写真をとるべし。1万枚まではひたすら撮るべし。 |
|
【タムロン
AF28-300mm Ultra Zoom XR F/3.5-6.3 LD Aspherical [IF] MACRO (Model
A06)】 |
|
タムロン AF28-300mm
Ultra Zoom XR
F/3.5-6.3 LD Aspherical [IF] MACRO (Model A06)
(2004年4月末新品購入)
【購入小話】
上記D70レンズキットとともに最初に購入。レンズキットがVR24-120と交代したので我がシステムでは最古参。実はかなり下調べをした結果、ボディより先にレンズがきまっていたという恐ろしい一品。レンズメーカー製レンズおそるべし…。
【所感】
300mmが超手軽に扱えるのは最高。晴天日中だったらまったく問題なく活躍しまくりです。動き物にはISO感度アップ+NeatImageで余裕で対応。またテレマクロ機能によって花撮影などの新しい魅力を教えてくれた1本。一部では素人向けレンズといわれていますが、素人ならむしろ割り切って活用するべし。焦点幅が広いので勉強や実験撮影にももってこいです。ハイキングなどで常用レンズとして装備すると、動物などに遭遇してもばっちり対応可能。三脚があればなおよし。
【長所】
・ひたすらコンパクト。
・300mm域(換算450mm)が気軽に体験できる。
・28mm域(換算44mm)がとっさに使えるので運動会などで便利でした。
・手ブレや被写体ぶれの原理を身をもって体感・勉強できる。
・最大倍率1:2.9倍(実質さらに1.5倍)のテレマクロ。
(望遠マクロなので背景処理が楽ですよ〜)
・実質4万円前後の超特価。
【短所】
・ほんの少しですがカメラを勉強しないと手ぶれ頻発かも
・D70では問題ありませんが、高感度でノイズが乗りやすいカメラでは使いにくいかも知れません
・いろいろ言われます
【まとめ】
こいつは使えます。それもかなり使えます。 70-200HSMを入手した今でもこのコンパクトさはたまりません。 街中スナップから、切り取り系風景撮影、200mm域以上を生かしたポートレートなどなんにでも使えます。 |
|
【AF-S
VR Zoom Nikkor ED 24〜120mm F3.5〜5.6G(IF)】 |
|
AF-S VR Zoom
Nikkor ED 24〜120mm F3.5〜5.6G(IF)
(2004年5月新品購入)
【購入小話】
夕方、室内撮影用にとおもってDX18-70をうっぱらって購入。よそうに反して通常撮影全般で活躍。
【所感】
Nikon自信の手ぶれ補正機能VRはかなり優秀。特に被写界深度を保ちつつ、室内撮影などを行いたいときは単焦点やマクロレンズに勝る使い勝手。室内でちょっとぶつ取りしたいけど三脚出すのが面倒だ〜って人にはうってつけ。
手ぶれ補正は野外でも意外に活躍。早朝、夕方はもちろん、実は日中や木陰、林などで大活躍。特にトレッキングに行ったときには日当たりのいい時は28-300XR、林道や木陰にはいったらこのレンズと付け替えておけばかなりの場面に対応可能。まさに標準域常用レンズ。
【長所】
・広角でVRが使えるため、室内や暗所での静止物撮影に強い。
・円形絞りで何気に開放ボケ描画がいけてます。
・24mmスタートなので換算36mmの広角側も結構使えます。
・Nikon純正唯一の広角・標準域手ぶれ補正搭載レンズ。
・スローシンクロなどのストロボ撮影との相性よし。
【短所】
・被写体ブレにはめっぽう弱い(ですが、被写体ブレを表現に取り入れる場合はVR効果とあいまって最強です)。
・最短撮影距離がやや長い(最短撮影距離50cm)。
・普及型標準ズームレンズとしてはやや重くて大きめ(多分男性ならもんだいにならないとおもいます)。
【まとめ】
VRによる手ぶれ補正は優秀。ただし動き物にはVR効果は期待できないので要注意。逆に被写体ぶれを表現したいときはこの上ないレンズ。あまりクローズアップされにくいがAPS-Cデジタル一眼だと36-180mmと大変使いやすい焦点域も魅力。
|
|
|
|
|
|
|
作例その1(手持ち) |
作例その2(三脚利用) |
作例その3(手持ち) |
|
|
|
|
【Ai
AF Nikkor 35mm F2D】 |
|
Ai AF Nikkor 35mm
F2D
(2004年9月新品購入)
【購入小話】
家族サービスのため、室内撮影用レンズとして購入。誕生日などのちょっとした家庭内イベントで大活躍。購入時に50mmF1.4Dと迷いにまよって結局2本同時購入となりました。使ってみると迷う人が多いようですが、やはり両者は別物で、それぞれのよさがあります。こちらはどちらかというとオールマイティー何でも屋さんタイプ。ズームレンズの最短撮影距離に不満があるなら是非買いです。
【所感】
誕生日などのちょっとした家庭内イベントで大活躍。また近接撮影能力にもすぐれ、最短撮影距離25cmをマーク(フード先端からやく15cm)。10cm以上の大きさのものなら画面いっぱいに写せます。
また、さすがAPS-Cでは52.5mm。 野外でも屋内でも使いやすい画角で、思い切って近寄ればF2の開放F値とあいまって適度なボケが味わえます。近所のお散歩に連れて歩くとズームレンズとは違った楽しさがあります。
【長所】
・とにかく扱いやすい換算52.5mmの画角。
・最短撮影距離25cmで携帯電話程度以上の大きさのものであればダイナミックに演出可能。
・最短撮影距離が短いこととあいまってF2開放のボケも良好。
・50mmF1.4Dに比べ背景が写しこめるので室内イベントに大活躍。 【短所】
・あるのかな…?思いついたらまた書き足します。
【まとめ】
誕生会など家庭内イベントがある人には是非オススメ。背景を盛り込んだ記念になる作品が作れます。 |
|
【Ai
AF Nikkor 50mm F1.4D】 |
|
レンズ概観 |
|
Ai AF Nikkor 50mm
F1.4D
(2004年9月新品購入)
【購入小話】
家族サービスの一環である犬撮影のため35mmF2Dと最後の最後までまよって結局同時購入。エンドキャップがしょぼいのでNikon純正エンドキャップLF-1も同時購入。HS-12フードが利用可能。買うまでにヨドバシカメラにテスト撮影も含め3回通いました^^;。
【所感】
犬などのペットおよび赤ちゃんファン至宝の1本。F1.4によるすばらしいボケ表現に買って損無し。 ほんとにとろけるようなボケ味を体感できます。APS-Cサイズデジタルカメラでは75mm相当になるので室内ではバストアップ以上が使いやすい。まさにポートレートマスター。
また野外で利用しても戦闘力高し。さすが往年の標準単焦点レンズ。これで新品価格3万円はコストパフォーマンス高すぎです。開けても絞っても楽しめます。
【長所】
・なんと言ってもF1.4大口径による独特のやわらか描画!
・デジタル一眼では換算75mmになるので超使えるポートレートレンズに。
・やはり開けてもヨシ、絞ってもヨシの万能レンズ。
【短所】
・とくに室内では換算75mmが長すぎることも…。35mmF1.4がないだけにつらい。
・ F1.4開放でうまくピントが合わせられるかが勝負。
【まとめ】
室内、屋外ともにポートレートレンズとして最適。ペット撮影を予定している人には絶対オススメ。 F1.4の円形ボケは豪快です。
|
|
【Ai
AF Micro Nikkor 60mm F2.8D】 |
|
レンズ概観 |
|
Ai AF Micro Nikkor
60mm F2.8D
(2004年10月中古購入)
【購入小話】
35mmF2Dにより近接撮影の魅力にどっぷりはまって即購入。運良く知人?が中古で譲ってくれるという話が…。即飛びつきました。程度も極上でお買い得でした。
【所感】
写りは超シャープ。素人の私でもわかります。コントラストも十分でピントが来ればすばらしい描画を見せてくれます。また、APS-Cデジタル一眼では約90mmの焦点距離となり室内でも屋外でも使いがって良好。標準域マクロレンズで問題となりがちなワーキングディスタンスの問題も、
APS-Cでは実質の倍率が大きくなるのでむしろ有利。MF/AF切り替えリングをまわしてMFにすると超滑らかなMFモードに移れます。マクロ撮影ではコサイン誤差の問題や、三脚利用、被写体低コントラストなどの要因からMF撮影が多くなるのですごくたすかってます^^。
【長所】
・やはり最大倍率1倍はマクロの証。
・換算90mmで何気にかなり扱いやすい。
・MF/AF切り替えリング。
・なめらかなMF操作感。
・持ちやすい重さ+大きさ。(マクロレンズはがっちり支えられないとつらい)
・何気にきれいなボケ表現。
【短所】
・無限遠で最前面レンズがひっこむので掃除が大変^^;。
・マクロはみんなそうだけど等倍時の被写界深度狭すぎです。
・マクロレンズはみんなそうですがピントが手前に来れば来るほど開放絞りがF5まで落ちます。知らないとあせります。
【まとめ】
デジタル一眼では約90mmの焦点距離がキモ。室内でも室外でも使いやすいです。MFの滑らかな感触は一度さわると病み付きに。
|
|
【SIGMA
APO 70-200mm F2.8 EX HSM】 |
|
レンズ概観 |
|
付属三脚座
(シューは別売です) |
|
SIGMAAPO 70-200mm
F2.8 EX HSM
(2004年10月中古購入) このレンズに関しては現段階で著者の腕がついていっていないので以下はあくまで感想文です。
【購入小話】
マイクロ60mm購入時の交渉でオマケ(メイン?)にうちに引っ越してきた1本。…まずい…。大口径ズームレンズだ…。使える三脚が無いので現在手持ちメインでがんばってます。
【所感】
やはり70-200F2.8クラス。写りも使い勝手も超一流。しかしながら、ズームリング、ピントリングが手持ちのすべてのレンズと逆方向のため「あれ?」と思うことあり。そのうち慣れるのか?
しかし、犬撮影などの動きものは超音波モータとあいまって最強。2xテレコンをつけてもまったくAFの速度低下を感じさせません。少々大きくて重いですが、F2.8の明るさは買えられません。タムロンの28-300XRとうまくすみ分けられそうなレンズです。
【長所】
・F2.8で稼げるシャッタースピード^^v。
・F2.8で美しい前ボケ、後ろボケ。
・やはり動物ものには最高でしょう。
・コストパフォーマンスは最高だとおもう。
・簡単にはずせる三脚座。しかも結構しっかりしてます。
【短所】
・やはり大口径望遠ズーム、大きくて重いです。(レンズだけで1.2kg程度)
・フィルター径が77mmあるのでフィルターつける人は若干コストが高いです。
・シグマのレンズキャップが異常に使いにくいです。速攻でNikon純正に変更。
・この固体だけかも知れませんが、フードのはまりが弱いです。
・手ぶれ補正機能はついていません。
【まとめ】
さすがの大口径ズームレンズ。1本あると世界が変わります。車を持っている人にはさらにオススメ。ただしシグマのレンズは表面がザラザラしているので拭くのが大変(笑)。 |
|
【SIGMA
APO TELE CONVERTER 2x EX】 |
|
SIGMA APO TELE CONVERTER
2x EX
(2004年10月中古購入) このレンズに関しては現段階で著者の腕がついていっていないので以下はあくまで感想文です。
【購入小話】
マイクロ60mmについてきた70-200HSMについてきた2xテレコン。1.4倍とまよったけど2xにして正解。
【所感】
70-200F2.8HSMと組み合わせて、140-400F5.6(35mm換算210-600F5.6)の超望遠を実現。夕日や月などもそれなりに大きく写せて便利。通常の風景撮影ならここまででかなりの表現が可能(らしい)。画質は開放ではしょうしょうコントラストが落ちるものの、実用範囲内。特にRAW撮影と組み合わせれば不自由なし。トリミングとよく考えて使えば戦闘力高し。ただし、前群レンズが突き出しているため、70-200HSM以外の手持ちレンズとは組み合わせないのが難点。
【長所】
・これまたお手軽に換算600mmが使えます。
・F5.6なので条件がよければ手持ち撮影も可能でしょう。
・これを使ってさらにトリミングを組み合わせると月なども結構よく撮れます。
【短所】
・前群レンズが繰り出しているので、使えるレンズがかなり制限されます(実質シグマ製レンズのみと思っておいたほうが無難です)
・やはり70-200HSM開放F5.6だとコントラストが若干低下するかな…。
【まとめ】
オマケとしては最適でした。実用性も十分に有り、トリミングが比較的柔軟に行えるデジタルでは2xが戦闘力高し。特に太陽などを入れる構図がすきな人にはうってつけ。 |
|
【Tokina
AT-X 124 PRO DX (12-24mm F4)】 |
|
Tokina AT-X 124
PRO DX (12-24mm F4)
(2005年02月新品購入)
(2005年07月執筆)
【購入小話】
手持ちレンズの最広角がVR24-120の換算36mmだったので、念願の購入。当初、NikkorDX12-24を狙っていたのですが、ちょうどいいタイミングでトキナーからこのレンズが発売されたので財布と相談してこちらに。やはり広角ズームが一本あると安心感が違いますね。購入により、足の裏の米粒が取れたような爽快感です。また、前枠に77mmのフィルターが装着できることもこのレンズを選んだ理由です。
【所感】
やはり12-24は広い!換算18mmはやっぱりすごいですね!!超広々です。24mmから12mmに徐々にズーミングしていくとあれよあれよと色々なものが画面の中に入ってきます。いや〜爽快。
さて、
長焦点側が24mm(換算36mm)というのもこのレンズを使いやすくしている要因だと思います。VR24-120で使い慣れていたこともあるのですが、広角なのに程よい圧縮感もあり、縦位置で使えば広角風、横位置で使えばより標準に近い表現が可能です。よって超広角〜標準域に近いところまでをトータルでサポートしてくれる表現力に長けた一本といえるでしょう。しかも、広角端24mmでの歪曲収差が目立つVR24-120と比べると、全域で歪曲収差がずば抜けて補正されているためより広角らしくきっちりとした印象に仕上がります。歪曲収差補正で有名なシグマの12-24がありますが、建築分野などをのぞく自然風景などの分野ではこちらのレンズでも問題ないと思います。
しかしながら、DX12-24より若干重い(トキナー570g、ニコン465g)というのがネイチャー愛好家には気になるところかもしれません。また、銅鏡はそれほど太くないのですがフードの外回りが若干大きいことも追記しておきます。超音波モータによるフルタイムマニュアルフォーカスを装備していないので、親指AF派はフォーカスリング操作によるAF/MFの切り替え操作が必要です。ズームリングも若干ですが重過ぎるような気もします。レンズキャップもつまみ型なのですが使いにくかったので純正の77mmに交換しております。
とはいえ、トキナーPRO仕様のワンタッチクラッチフォーカスリングは、通常利用する分には快適な操作感とAFレンズとは思えない適度な重みがあり、職人魂を感じるところです。また、ワンタッチクラッチをAFに設定し、フリーになっているフォーカスリングの操作感がこれまたすばらしく、思わずこのレンズをつけているときは呼吸に合わせてリングをまわしてしまうほどです。加えてレンズの概観もシックかつストイックにまとめつつ、取り付け指標には認識しやすい蛍光色を使うなどの配慮も見られ、デザイン性に優れています。主張過ぎないゴールドリングも私的には高ポイントです。付属のフードは初期状態では若干取り付けが硬く、慣らし&馴れが必要であるものの、内側には有害光の乱反射を低減する丁寧な内張りがされており、ここにもトキナーのお客様を大切にする心遣いが現れています。前枠に77mmのフィルターが装着できることは前述のとおりです。
写りに関してはシャープそのもの。ソリッドでカミソリのような切れ味を見せてくれます。あまりにシャープすぎてD70だとメッシュ上の場所には偽色が浮いてくるほど。通常利用ではアンシャープマスクなどの後処理は必要ないほどです。色のりとカラーバランスも良く、雰囲気のある風景写真にもばっちり活用できそうです。
【長所】
・やはりAPS-Cサイズにおける換算18mm超広角域の実現!
・換算18-36mmの非常に使い勝手のいい焦点域幅
・しっかりした銅鏡やフードの作り
・ワンタッチフォーカスクラッチや考え抜かれたインターフェースデザイン
・カミソリのように切れるシャープな画質
・十分に補正された歪曲収差
・前枠に77mmフィルタ装着可能
・なんといってもこんなにすばらしいレンズが6万円未満で入手可能
【短所】
・超音波モータ非搭載でフルタイムマニュアルフォーカス不能
・ニコンDX12-24に比べて100g程度重い
・フードが大きく、若干かさばります。
・やや重めなズームリング
・レンズキャップが微妙に使いにくい
・シャープすぎて偽色が(笑)<私は気にしませんけど
【まとめ】
所感ではかなり褒めちぎる形になりましたが、それほどすばらしいレンズであることは間違いありません。とくに考え抜かれたユーザーインターフェースと各部の作り、質感は本家や他のレンズメーカーにもぜひ見習って欲しいとおもいます。写りもまったく問題ありません。
ただ、広角スナップオンリーな人を除いて、超広角ズームは他のレンズといっしょに持ち歩き、ここぞというときに利用する場合が多いと思います。そういった場合に、このレンズの大きさ重さが許容できるかどうかが純正DX12-24との選択の分かれ目になると思います。
とはいえ、
このコストパフォーマンスはそうそう真似できるものではありませんので、DX12-24を狙っている人はつなぎに使ってみるだけでもお勧めです。まず、これを買って超広角撮影の醍醐味を味わいながら練習をしましょう。
|
|
【Ai
AF Zoom Micro Nikkor ED 70〜180mm F4.5〜F5.6D】 |
|
Ai AF Zoom Micro
Nikkor ED 70〜180mm F4.5〜F5.6D
(2005年04月新品購入)
(2005年07月執筆)
【購入小話】
マイクロ60mmを購入して以来、すっかりマクロにはまってしまったのがコトの始まりです。その後、マイクロ60mmを中望遠マクロ、タムロン28-300をなんちゃって望遠マクロとして利用し、数々の修羅場?をくぐっていたところやっぱり本格的な望遠マクロが欲しくなって欲しいレンズリストにノミネート。購入の際には、シグマの150mmマクロや180mmマクロ、タムロンの180mmマクロ、純正200mmマクロ、はたまたマクロの王様、換算135mmのタムロンAFSP90mmなどざんざん迷った上でこのレンズを選択しました。もっとも大きかった選択のポイントはやはり焦点距離を変更できること。コレによって背景のボケや入り方を積極的にコントロールできるハズだ!!と言い聞かせて半ば強引に決断いたしました。いや〜買って正解。コレ一本で表現の幅が一気に広がります。結果は見事的中で、撮影倍率にそれぞれ制限があるものの、70mm(換算105mm)、90mm(換算135mm)、135mm(換算200mm)、180mm(換算270mm)と4本のマクロレンズを使い分けることができます。なぜ他社が積極的に開発しないのか不思議です^^;。
【所感】
いや〜最初から申し訳ありませんが、このレンズ最高です。どちらかといえば「ズームできるマクロレンズ」というよりは、「ひたすら寄れるズームレンズ」というイメージです。ですが、適度なピントリングの重みや幅、回転角と繰り出し量の関係をはじめ、しっかりシャープな画質などはしっかりとマクロレンズ。ニコンも、ものすごいもの作ってくれますね〜。いやはや感服であります。
細身な銅鏡もホールドしやすく、コレだけで手ぶれ補正1〜2段分の効果がありそうです。また、申し訳なさそうについている三脚座が何気に便利この上ありません。センターをしっかりキープしたまま構図を回転させることができます。ズーミングによる背景変化のバリエーションに加え、縦位置、横位置を見比べながら撮影できることによって本当に幅広い表現が手に入ります。加えて、ズーミングにてピント位置が変更しない点も、一時的にズーミングしてピントあわせを行い、狙った位置に戻して撮る、などといった単焦点マクロでは不可能な撮影も可能です。これらの特徴を十分に引き出すには、ベルボン・エルカルマーニュ640などの小型カーボン三脚と組み合わせると最強なのですが、このレンズのすごいところは手持ちでもかなりのシチュエーションで撮影可能な点です。前述した銅鏡の細身による手ぶれ補正効果、適度に長いレンズの先端でフォーカシングすることによる安定感、開放F値5.6による適度な被写界深度、表現に最適な焦点距離へのズーミング、加えて近接でも露出倍数がかからないレンズ構成が手持ち撮影を支えます。F2.8クラスとは2段の差ですが、上記理由によって2段分の差は埋められ、被写界深度に余裕がある分、むしろ安定して撮影ができます。フォーカシングの際に、銅鏡本体に取り付けられたフード内で前群のレンズが繰り出すので、マイクロ60mmのように思いのほか前群が飛び出すことも無いことも評価できます。
見たことも無いような夢のレンズですが、若干の改良点は指摘できます。まず、レンズフードがフォーカスリングに右回しバヨネット式で装着されるため、フォーカスリングを抑えながら装着しないと繰り出し始めます。とはいえ、逆回しで装着するにしても取り外し時に繰り出してしまうので、シグマの70-200F2.8HSMのようにフォーカスリングの前方に非回転式のフード取り付け部を用意して欲しかったところです。また、180mmの望遠マクロレンズとしては最短撮影距離が37cm(シグマ180mmマクロで46cm)、ワーキングディスタンスも12cmとかなり短めです。このレンズはズーミングにより撮影倍率が変更されてしまうので、フォーカスリングには撮影倍率でなく、ワーキングディスタンスが表示されているのですが、個人的には180mm時の最大撮影倍率を表記して欲しかったです。最後に三脚座ですが、操作性も含めて機能としては十分ですが、手持ちでも扱いやすいがゆえ、取り外し可能な形式のほうが良いでしょう。
とはいえ、このレンズはとにかく写真を撮るためのトータルバランスにすぐれ、高倍率ズームレンズと違った路線で、同等の表現幅を得られる一本といえそうです。フィルム時代には不満の声も高かった最大撮影倍率も、APS-Cサイズでは問題にならないでしょう。
【長所】
・最大撮影倍率1/1.32倍(換算1.12倍)まで寄れる近接能力
・70mm(換算105mm)〜180mm(換算270mm)まで変更可能なズーム機能
(上記2点により背景描画の表現の幅がとても広いです。)
・シャープで色のりのいい画質
・操作性の良いピントリング
・細身で持ちやすい銅鏡の作りとデザイン
・三脚座のスムーズな回転操作
・フード内で行われる前群の繰り出し
【短所】
・フードの取り付け方式
・やや短めな最短撮影距離
・撮影倍率の表記がない
・取り外し不可能な三脚座
・三脚座のネジ接続部の面積がやや足りない??
・超音波モータ非搭載でフルタイムマニュアルができない
【まとめ】
このレンズの特徴は、方向性は違いますが、高倍率ズームレンズのような幅広い表現力にあるといえます。利用の際にはひたすら近接できるズームレンズとして向き合い、そのあまりある表現力を駆使して撮影に望みましょう。
フードの取り付け形式や最短撮影距離、倍率表記がないなどいくつかの問題点はありますが、焦点距離変更と近接を組み合わせた主題および背景描画のコントロールの範囲はすさまじく、撮影距離1m以内、ネイチャーフォトの分野なら他に類をみない表現を可能とする夢の1本といえるでしょう。 ネイチャーフォトグラファーにはオススメです。
|
|
【Ai
AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)】 |
|
Ai AF Nikkor
85mm F1.4D(IF)
(2005年04月新品購入)
(2005年07月執筆)
【購入小話】
このレンズの購入計画はワンコの写真集を本格的に作ってみようかな?と思ったことに始まります。ワンコの写真集をつくるなら、35mmF2Dと50mmF1.4Dに加え、やはり換算135mm前後のアップショットが1〜2枚欲しいな〜と。70-200mmF2.8の望遠側開放を使えばボケを生かした作画は可能ですが、どうしても背景範囲が狭くなって、どんなところにいるか見せつつ浮き上がらせるという表現は難しくなってしまいます。また、撮影距離もかなり必要になってくるのも課題でした。購入の際には85mmF1.8Dと迷いましたが、今までために貯めてきたヨドバシポイントを全て投入するとF1.8D並みの値段でこのレンズが購入できそうだったので最有力候補に上がってきました。決め手はA-Mリングの装備やピントリングの回転角と繰り出し量の関係、AF時にフォーカスリングが回らないことなど、ほとんどの部分が使い勝手に関する部分でした。このレンズに限らず、如何に使いやすく、イメージを形にできるかが、私のレンズ選択の基準でもあります。写りの面では、F1.8DのF2の時の絞り形状が9角形でなく花形?になってしまうことも微妙に考慮しました。
【所感】
画質面でのファーストインプレッションは、ニコンらしからぬレンズ。手持ちのほかのニッコールレンズとは違った雰囲気があります。どちらかというと35mmF2Dに近い印象がありますが、絞ったときに35mmF2Dがどんどん硬くなっていく(焦点距離が短いという問題もあります)のに対して、85mmはある程度やわらかさを残したまますっきりと硬めになっていきます。対して実用面でのインプレッションは確かに中望遠135mmクラスで、被写体から若干離れて撮影する雰囲気です。ですが、愛犬撮影の現場ではその特徴が長所となってきます。目の届く範囲で犬に警戒心を与えずに愛犬を撮影することができるのでとても便利です。部屋でくつろぐ愛犬を自然な望遠感で撮れるのはたまりません。特にバストアップ以上を狙いたいときは50mm(換算75mm)では犬が撮影者に興味を持ってしまうケースが多く、このレンズの出番です。特に室内では許容範囲ぎりぎりの最短撮影距離85cmと余裕の開放F値F1.4でしっかりと愛犬撮影家をサポートします。AF時にフォーカスリングが回転しない構造もAFを多用する愛犬撮影では優れた特徴です。
一方、135mmの明るい中望遠、つまりフルサイズでいうところの135mmF2Dクラスとしての使い勝手もかなりイケてます。絞り開放で強烈に背景をぼかすのもヨシ、円形絞りを利用して数段しぼってピント幅を確保しつつ背景をコントロールするのもヨシ、とAPS-Cサイズだと従来の85mmより大分用途が広がってくる感じです。色のりやボケの光線配置もよくピント全域で滑らかなボケ味が楽しめます。
問題があるとすれば、超音波モータでない点、フードを取り付けたときに若干大きい点、ベース感度ISO200のD70だと野外でこのレンズを振り回すにはND8あたりのフィルタが必要になる点の3点ぐらいでしょうか?超音波モータに関しては他社ですでに実現されているのでこのレンズの後継には是非期待したいところです。特にネイチャーフォトで135mmF2クラスとして使う場合のフルタイムマニュアルは有効でしょう。次に大きさですが、フードが思いのほか(外径86mm程度??)広がっているため、フードを装着すると大口径標準ズーム並の太さになります。ちなみに重さは550gとそこそこ軽量ですし、フードをはずしたときには打って変わってコンパクトなんですけどね^^;。最後に野外での撮影でNDフィルタが必要になることですが、これは致し方ないでしょう。取り付けが多少面倒な方、ファインダーが暗くなるのが嫌な方もいらっしゃると思いますが、せっかくのF1.4、絞りの自由度が大きく広がりますのでNDフィルタは是非オススメです。
【長所】
・なんと言ってもF1.4でもっとも望遠
・室内犬撮りには最高
・野外犬撮りでも最高
・ついでに人物撮りでも最高
・ネイチャーフォトでも十分最高
・AF時にフォーカスリングが回らない仕様
・MFも快適な幅広フォーカスリングと余裕の回転角
・がっちりホールドできる適度な大きさ
・正面から見るとびっくりするぐらいでかい口径
【短所】
・やっぱり欲しい超音波モータ&フルタイムマニュアルフォーカス
・やや太めなフード
・晴天野外だとNDフィルターが必要になる点
・好みの分かれる表面塗装
・買わないとわかりにくいこのレンズの価値と魅力?
【まとめ】
現役ニッコール最大口径F1.4かつ、その中で最長焦点距離85mmがもたらす恩恵は愛犬家にはたまらないはずです。愛犬に十分目の届く範囲で、自然な表情をアップで狙えます。室内撮りでもその特徴はそのまま引き継がれます。フードがやや大きいなど多少の短所はありますが、それにもあまりある長所が愛犬家を支えます。小型・中型犬のマスターは借金してでも買え!といいたいところです。でも、その前に、50mmF1.4Dや35mmF2Dを先に買いましょう^^;。70-200F2.8クラスとはどちらを先に買うか迷うところです。
|
|
|