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Ai AF Zoom Micro Nikkor ED 70〜180mm F4.5〜F5.6D

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(2005年04月27日新品購入)
(2005年07月執筆)


購入小話
マイクロ60mmを購入して以来、すっかりマクロにはまってしまったのがコトの始まりです。その後、マイクロ60mmを中望遠マクロ、タムロン28-300をなんちゃって望遠マクロとして利用し、数々の修羅場?をくぐっていたところやっぱり本格的な望遠マクロが欲しくなって欲しいレンズリストにノミネート。購入の際には、シグマの150mmマクロや180mmマクロ、タムロンの180mmマクロ、純正200mmマクロ、はたまたマクロの王様、換算135mmのタムロンAFSP90mmなどざんざん迷った上でこのレンズを選択しました。もっとも大きかった選択のポイントはやはり焦点距離を変更できること。コレによって背景のボケや入り方を積極的にコントロールできるハズだ!!と言い聞かせて半ば強引に決断いたしました。いや〜買って正解。コレ一本で表現の幅が一気に広がります。結果は見事的中で、撮影倍率にそれぞれ制限があるものの、70mm(換算105mm)、90mm(換算135mm)、135mm(換算200mm)、180mm(換算270mm)と4本のマクロレンズを使い分けることができます。なぜ他社が積極的に開発しないのか不思議です^^;。

所感
いや〜最初から申し訳ありませんが、このレンズ最高です。どちらかといえば「ズームできるマクロレンズ」というよりは、「ひたすら寄れるズームレンズ」というイメージです。ですが、適度なピントリングの重みや幅、回転角と繰り出し量の関係をはじめ、しっかりシャープな画質などはしっかりとマクロレンズ。ニコンも、ものすごいもの作ってくれますね〜。いやはや感服であります。

細身な銅鏡もホールドしやすく、コレだけで手ぶれ補正1〜2段分の効果がありそうです。また、申し訳なさそうについている三脚座が何気に便利この上ありません。センターをしっかりキープしたまま構図を回転させることができます。ズーミングによる背景変化のバリエーションに加え、縦位置、横位置を見比べながら撮影できることによって本当に幅広い表現が手に入ります。加えて、ズーミングにてピント位置が変更しない点も、一時的にズーミングしてピントあわせを行い、狙った位置に戻して撮る、などといった単焦点マクロでは不可能な撮影も可能です。これらの特徴を十分に引き出すには、ベルボン・エルカルマーニュ640などの小型カーボン三脚と組み合わせると最強なのですが、このレンズのすごいところは手持ちでもかなりのシチュエーションで撮影可能な点です。前述した銅鏡の細身による手ぶれ補正効果、適度に長いレンズの先端でフォーカシングすることによる安定感、開放F値5.6による適度な被写界深度、表現に最適な焦点距離へのズーミング、加えて近接でも露出倍数がかからないレンズ構成が手持ち撮影を支えます。F2.8クラスとは2段の差ですが、上記理由によって2段分の差は埋められ、被写界深度に余裕がある分、むしろ安定して撮影ができます。フォーカシングの際に、銅鏡本体に取り付けられたフード内で前群のレンズが繰り出すので、マイクロ60mmのように思いのほか前群が飛び出すことも無いことも評価できます。

見たことも無いような夢のレンズですが、若干の改良点は指摘できます。まず、レンズフードがフォーカスリングに右回しバヨネット式で装着されるため、フォーカスリングを抑えながら装着しないと繰り出し始めます。とはいえ、逆回しで装着するにしても取り外し時に繰り出してしまうので、シグマの70-200F2.8HSMのようにフォーカスリングの前方に非回転式のフード取り付け部を用意して欲しかったところです。また、180mmの望遠マクロレンズとしては最短撮影距離が37cm(シグマ180mmマクロで46cm)、ワーキングディスタンスも12cmとかなり短めです。このレンズはズーミングにより撮影倍率が変更されてしまうので、フォーカスリングには撮影倍率でなく、ワーキングディスタンスが表示されているのですが、個人的には180mm時の最大撮影倍率を表記して欲しかったです。最後に三脚座ですが、操作性も含めて機能としては十分ですが、手持ちでも扱いやすいがゆえ、取り外し可能な形式のほうが良いでしょう。

とはいえ、このレンズはとにかく写真を撮るためのトータルバランスにすぐれ、高倍率ズームレンズと違った路線で、同等の表現幅を得られる一本といえそうです。フィルム時代には不満の声も高かった最大撮影倍率も、APS-Cサイズでは問題にならないでしょう。

長所
・最大撮影倍率1/1.32倍(換算1.12倍)まで寄れる近接能力
・70mm(換算105mm)〜180mm(換算270mm)まで変更可能なズーム機能
 (上記2点により背景描画の表現の幅がとても広いです。)
・シャープで色のりのいい画質
・操作性の良いピントリング
・細身で持ちやすい銅鏡の作りとデザイン
・三脚座のスムーズな回転操作
・フード内で行われる前群の繰り出し

短所
・フードの取り付け方式
・やや短めな最短撮影距離
・撮影倍率の表記がない
・取り外し不可能な三脚座
・三脚座のネジ接続部の面積がやや足りない??
・超音波モータ非搭載でフルタイムマニュアルができない

まとめ
このレンズの特徴は、方向性は違いますが、高倍率ズームレンズのような幅広い表現力にあるといえます。利用の際にはひたすら近接できるズームレンズとして向き合い、そのあまりある表現力を駆使して撮影に望みましょう。 フードの取り付け形式や最短撮影距離、倍率表記がないなどいくつかの問題点はありますが、焦点距離変更と近接を組み合わせた主題および背景描画のコントロールの範囲はすさまじく、撮影距離1m以内、ネイチャーフォトの分野なら他に類をみない表現を可能とする夢の1本といえるでしょう。 ネイチャーフォトグラファーにはオススメです。

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